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風邪症状と受診の目安

受診の目安

生後3ヶ月未満の赤ちゃんが熱(38度以上が目安)を出した場合は、抵抗力が弱く重症化しやすいので受診を急いでください。
生後3ヶ月以上のお子さんの場合は、熱が高くても元気ならば様子をみてもかまいません。以下の症状の時は受診しましょう。

  • 機嫌が悪い、まわりに興味を示さず顔色が悪い、ぐったりしている
  • 嘔吐が続いている
  • 水分が取れなくておしっこが出ない
  • 5日以上発熱が続いている
  • 昼夜問わず咳が出る、ゼイゼイ、ケンケンの咳がでる、肩で息をしているようなひどい咳

また、次の症状の場合は急いだほうが良いので、救急要請も考えてください。

  • 痙攣を起こしている
  • 呼びかけをしても反応がにぶいなど意識がはっきりしない

風邪症状

風邪症状と受診の目安

風邪は、ウイルスや細菌に対する身体の防衛反応です。くしゃみ・鼻水・鼻づまり・のどの痛み・咳・痰などの症状が見られます。これに加えて、発熱・頭痛・全身倦怠感・食欲不振などの全身症状があらわれている場合もあります。
風邪の原因はライノウイルス、コロナウイルス、RSウイルス、アデノウイルスなど、80〜90%がウイルスであり、残り10〜20%がマイコプラズマのような細菌類による感染が原因です。

なぜ何度も風邪をひくの?

風邪のウイルスは何百種類もあるので何度も繰り返しかかります。1シーズンに3,4回風邪にかかることもよくあり、次から次へと別のウイルスに感染して2〜3ヶ月近く風邪症状が続くこともあります。生まれたての赤ちゃんはお母さんからもらった移行抗体に守られていますが、移行抗体の寿命は10ヶ月前後までなので1歳を迎える前には切れてしまいます。特に集団生活を始めたばかりの子どもたちは、一緒に過ごす子ども同士がいろいろなウイルスを持ち寄るので、ウイルスをもらいあい、風邪を繰り返します。何度も風邪を繰り返すたびに、抗体が作られだんだんと風邪をひかなくなります。

風邪の治療法

風邪の治療法は、体力の温存・回復と、症状を和らげる薬物治療が基本となります。
ウイルス性の風邪には抗生剤はききませんが、ほとんどが子供たちのもつ免疫力で自然に治ります。そのため、子供たちが自分の免疫力で治りやすくするようにサポートしてあげるのが治療の基本となります。対処法としては、つらい症状をやわらげる薬(熱を下げる薬、咳を鎮める薬、痰を出やすくする薬)の服用や、吸入で敏感になっている喉の症状を和らげたり痰を出しやすくしたりすること、鼻水の吸引で呼吸を楽にしてあげることなどがあります。これらの処置や治療で食事や水分、睡眠をとりやすくさせてあげ、体力の回復をはかります。

風邪症状と家庭でのケア

発熱

発熱は、体内に侵入した病原体などをやっつけようとする正常な生体反応です。小児では通常は3−5日続くことも珍しくありません。熱が高いから重症というわけではなく、月齢や熱以外の症状により対応が変わってきます。熱の高さよりも、元気があるかどうか、逆にぐったりしてしんどそうかどうか、などが重要です。熱が高い状態でしんどそうでも、解熱剤で熱を下げた時に元気が出てくれば、心配しなくても良い場合が多いです。ただし、生後3ヶ月未満の赤ちゃんが熱(38度以上が目安)を出した場合は、抵抗力が弱く重症化しやすいので受診を急いでください。

解熱剤

解熱剤は、お子さんの体重に合わせて処方されています。内服薬と座薬は成分が同じなので、効果は同じです。
また、解熱剤の間隔は6〜8時間です。副作用を避けるため、本人に処方されたものを正しく使いましょう。

咳は、空気の通り道(口から肺をつなぐ気道)のどこかに、かぜのウイルスやほこり等の異物が侵入したとき、その異物を外に出そうとして反射的に起こる人間の自然な防御反応です。また、1ヶ月続く場合もあり、特に寝入りばなや、明け方に咳き込みます。そのような場合は鼻水が喉に落ち、痰になって、それが喉の刺激となって咳が出ています。まずは鼻水を吸い取り、加湿、保温でたんを出しやすくしましょう。また風邪が長引くと鼻汁などの分泌物がネバネバしてきます。これによって鼻水や痰が奥に溜まって副鼻腔炎を起こす場合もあります。

鼻水・鼻づまり

鼻水は、外から鼻腔内にウイルスや細菌などの異物が入ってきたときに、それを追い出すために出ます。また、子どもは大人よりも鼻腔が狭いため、少しの鼻水でも鼻がつまりやすくなってしまいます。乳幼児は、自分では鼻がかめないので、家庭用の鼻吸い器でこまめに吸ってあげてください。当院では、数種類の吸引管を用意し鼻吸いを行っております。

嘔吐

乳幼児は、もともと嘔吐反射が強く大人に比べて嘔吐しやすいです。ちょっとした刺激や、咳込んだりしても食べ物などを吐き出してしまいます。また、便秘で吐くこともよく見られます。
嘔吐した後もふだんと変わらず、けろっとしているようなら、そのまま様子を見ていても構いません。ただし、お腹の風邪の場合は何度も繰り返し吐きます。吐き始め3、4時間は何も飲ませず胃腸を休ませてください(詳しくは脱水予防参照)。嘔吐が続きぐったりして元気がないといった場合はご相談ください。

下痢

乳児はおなかの状態がまだまだ安定していないので、よく下痢をしますが、常に治療が必要という訳ではありません。排便後もいつも通りにおっぱいやミルクを飲み、機嫌が良いようなら心配はいりません。但し、翌日以降も下痢が治まらず、また、水分が摂れずにぐったりとしているような場合は治療が必要となります。

脱水予防(水分摂取方法)

風邪症状の時は、脱水に気をつけましょう。
特に、嘔吐の場合は脱水になりやすいので注意が必要です。
嘔吐直後は、口をゆすぐ程度にして、吐き気が強い場合は無理に飲ませず、しばらく腸を休ませしょう。3、4時間後から、スプーン1杯(約5ml)からはじめ、様子をみながら少量をこまめに飲ませていきましょう。問題がなければ少しずつ飲ませる量を増やしていきましょう。経口補水液などをこまめに摂取します。難しい場合は、お茶や水でも構いません。

感染予防

風邪症状の中でも、ウイルス性胃腸炎は、ほとんどが下痢便や吐瀉物から手指を介して感染するので、まわりの人の注意が必要です。特に、赤ちゃんのお尻をふいた後や、吐いたものを処理した場合は、手指にウイルスが大量についていることが多いです。
小まめな手洗い(石鹸を使い流水で30秒〜1分)と、タオルを1人づつ分けるなどして感染を予防しましょう。

抗生剤について

  • 次のような細菌感染が疑われる場合は抗生剤が必要になります。
  • 喉が赤くなり膿がつくような、溶連菌などによる化膿性の咽頭炎・扁桃炎の時。
  • 細菌による気管支炎・肺炎(マイコプラズマ肺炎など)。
  • 初期はウィルス感染だったものが、痰などがうまく出せずに細菌感染(二次感染)をおこし、肺炎や気管支炎になる場合。
  • 抗生剤は、悪い菌だけでなく善い菌もやっつけてしまうので、不必要に飲んではいけません。用法と容量、投与日数を守り、必ず飲み切るようにしましょう。
  • 中途半端に抗生剤の内服を中止してしまうと、抗生剤の効かない細菌(耐性菌)を作り出す可能性があります。本当に必要な時にその抗生剤が効かなくならないよう、医師の診断を受け、抗生剤を適切に使用しましょう。
診療時間(受付時間) 日祝
9:00~12:00(11:45)
14:00~16:00
17:00~19:00(18:45)
  • ○…一般小児科外来
  • ☆…乳幼児健診・予防接種・心臓外来(完全予約制)
  • 休診日:水曜午後・土曜午後・日曜・祝日
  • 最終受付時間:一般小児科外来は、午前診は11:45,午後診は18:45までです。
  • *当日の混み具合によって早めに受付終了の可能性がありますのでご了承ください。
  • 電話応対時間:診療時間内(9:00-12:00)(14:00-16:00)(17:00-19:00)です。
院長
問山 健太郎
診療内容
小児科・小児循環器内科・アレルギー科
電話番号
077-516-1018
住所
〒525-0047
草津市追分一丁目4番25-1号
(フレンドマート志津東草津店敷地内)
最寄り
草津駅東口より帝産バス乗車6分
「追分口」下車徒歩2分
(53・153・253・353・453・553いずれかに乗車)
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